去る10月に、北アルプスの「下の廊下」を歩いてみた。
この歩道は戦前の日本電力株式会社によって整備されたため、「日電歩道」とも呼ばれている。
日本電力は戦後、GHQにより他の様々な会社と統合されて「関西電力」となったが、未だに名前だけは残っている。
積雪のため、一年のうち10月の一ヶ月しか歩くことができない、幻の歩道だが、紅葉と黒部渓谷の絶壁の織りなす風景は絶景。
ただしこの歩道、「けが人がでない歩道」とも呼ばれている。道を踏み外したら、怪我どころではなく確実に死ぬことから。
日電歩道は「焦熱隧道」(黒部第三ダム)、「黒部の太陽」(黒部第四ダム)にも若干、記述がある。数多くの人がここで命を失っている。
毎年、わずか一ヶ月のためにこの歩道を整備してくれる関西電力に感謝。
0 件のコメント:
コメントを投稿